スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

古井由吉

古井 由吉(ふるい よしきち、1937年11月19日 - )は、日本の小説家、ドイツ文学者。いわゆる「内向の世代」の代表的作家である。

概要

ロベルト・ムージルやヘルマン・ブロッホといった心理・想念を錯綜した記述で描く作家からの影響を礎としつつ、男女の愛(しばしば静謐だが性的な側面を持つ)、認識論、民俗学、連歌や短歌などの日本古典、漢詩や説話、追想、老耄などをライトモチーフに、私小説的リアリズムと同時に心理と情景の内奥を幻想的に描く作風・文法や人称、時間軸などの構成を意図的に脱臼させた眩惑的な文体を確立、現代日本文学に特異な位置を占める。

代表作に「杳子」、『聖』『栖』『親』の三部作、『山躁賦』(1982年)、『槿』、『仮往生伝試文』がある。彼の影響がうかがえる後続の作家には松浦寿輝、堀江敏幸などがいる。

来歴・人物

東京都出身。港区立白金小学校から同高松中学校を経て、1953年4月、獨協高校に入学。隣のクラスに美濃部強次(古今亭志ん朝)がいた。同年9月、都立日比谷高校に転校。同級生に尾高修也や塩野七生、福田章二(庄司薫)がいた。

1956年3月、日比谷高校卒業。1956年4月、東京大学文科二類入学。同文学部独文科卒。同大学大学院文学研究科独文学専攻博士前期課程修了。金沢大学助手、講師ののち立教大学助教授になる。ロベルト・ムージルやヘルマン・ブロッホなどの翻訳をすすめる一方、1968年、処女作「木曜日に」を同人雑誌『白描』に発表、続いて、「先導獣の話」、「円陣を組む女たち」で評価される。1970年、神経を病んだ女性・杳子と登山で出会った男を非現実的・幻想的なイメージを交えて描いた「杳子」(『文芸』1970年8月号)で第64回芥川賞を受賞、同年大学を退職して作家に専念する。

彼を含むこの時期の作家は小田切秀雄によって「内向の世代」と命名され、「社会的問題やイデオロギーなど外部に距離をおいて、内に向っている作家たち」との批判を受けたが(実際はこの一派の作家にそうした安直な現実逃避の傾向は希薄であるが)、秋山駿、柄谷行人らに擁護される。

その後も『杳子・妻隠』の延長線上にある作風の『行隠れ』(1972年)『櫛の火』(1974年)などを経て、1980年、都会に投げ出された男女の生活を描く『栖』で第12回日本文学大賞受賞。1983年、偶然出合った男女の間の濃密な性を描いた『槿』で第19回谷崎潤一郎賞受賞。短編「中山坂」(『眉雨』所収)で1987年、第14回川端康成文学賞受賞。

1990年、宗教説話を引きながら生死に対する認識をたどった『仮往生伝試文』で第41回読売文学賞受賞。1991年、椎間板ヘルニアのため2ヶ月間入院、この体験が転機となり、『楽天記』(1992年)『白髪の唄』(1996年)と、老いの中で正気と狂気、生と死、現在と過去など様々な相克のあわいを継ぎ目なく往還する独特の作風に達する。1997年『白髪の唄』で第37回毎日芸術賞受賞。以降は文学賞を一切辞退している。近作に『夜明けの家』『忿翁』『野川』『辻』『白暗淵(しろわだ)』など。

また、1977年から、後藤明生、坂上弘、高井有一とともに責任編集者として、平凡社から季刊雑誌「文体」を刊行した。

また熱烈な競馬ファンとしても知られ、日本中央競馬会の機関誌『優駿』にエッセイを連載したり、デイリースポーツ紙上でGI競走の当日に自らの予想を寄稿していたこともある。

1986年より芥川賞選考委員を勤めたが、2005年に執筆に専念するとして辞任。朗読会や講演も多数行っている。

著書

  • 男たちの円居(まどい) 講談社 のち文庫、「雪の下の蟹・男たちの円居」講談社文芸文庫 1970年
  • 円陣を組む女たち 中央公論社 のち文庫 1970年
  • 杳子・妻隠(つまごみ) 河出書房新社 のち新潮文庫 1971年
  • 古井由吉集 河出書房新社 1971年
  • 行隠れ 河出書房新社 のち集英社文庫 1972年
  • 水 河出書房新社 のち集英社文庫、講談社文芸文庫 1973年
  • 櫛の火 河出書房新社 のち新潮文庫 1974年
  • 聖 新潮社 のち「聖・栖」新潮文庫 1976年
  • 女たちの家 中央公論社 のち文庫 1977年
  • 哀原(あいはら) 文芸春秋 1977年
  • 夜の香り 新潮社 のち福武文庫 1978年
  • 栖(すみか) 平凡社 のち「聖・栖」新潮文庫 1979年
  • 椋鳥 中央公論社 のち文庫 1980年
  • 親 平凡社 1980年
  • 山躁賦(さんそうふ)集英社 のち文庫 1982年
  • 古井由吉作品 1-7 河出書房新社 1982-1983年
    • 第1巻 『円陣を組む女たち』『男たちの円居』
    • 第2巻 『杳子・妻隠』『行隠れ』
    • 第3巻 『櫛の火』『水』
    • 第4巻 『女たちの家』『夜の香り』
    • 第5巻 『聖』『栖』『哀原』
    • 第6巻 『親』『椋鳥』
    • 第7巻 エッセイ・翻訳(「愛の完成」『誘惑者』部分)
  • 槿(あさがお)福武書店 のち文庫、講談社文芸文庫 1983年
  • グリム幻想-女たちの15の伝説-(絵本・林逸子挿画) パルコ出版 1984年
  • 明けの赤馬 福武書店 1985年
  • 眉雨(びう) 福武書店 のち文庫 1986年
  • 夜はいま 福武書店 1987年
  • 仮往生伝試文 河出書房新社 1989年
  • 長い町の眠り 福武書店 1989年
  • 楽天記 新潮社 のち文庫 1992年
  • 陽気な夜まわり 講談社 1994年
  • 白髪の唄 新潮社 のち文庫 1996年
  • 木犀の日 短編選、講談社文芸文庫 1998年
  • 夜明けの家 講談社 のち講談社文芸文庫 1998年
  • 恋物語 朝日新聞社 1998年
    • 恋愛小説のアンソロジー。古井の作品は「格子戸の内」「人ちがい」「早春の香り」「お見合い」の四作を収める。
      他の作家陣は皆川博子、赤江瀑、津島佑子、連城三紀彦、増田みず子、川上弘美、芦原すなお、清水義範、大原まり子。
  • 聖耳 講談社 2000年
  • 忿翁(ふんのう) 新潮社 2002年
  • 野川 講談社 2004年
  • 辻 新潮社 2006年
  • 白暗淵(しろわだ) 講談社 2007年
  • 山に行く心 作品社 1980年
  • 言葉の呪術 作品社 1980年
  • 日常の"変身" 作品社 1980年
  • 東京物語考 岩波書店 1984年
  • 招魂のささやき 福武書店 1984年
  • 裸々虫記 講談社 1986年
  • 「私」という白道 トレヴィル 1986年
  • フェティッシュな時代 田中康夫対談 トレヴィル 1987年
  • 日や月や 福武書店 1988年
  • ムージル 観念のエロス(作家の方法) 岩波書店 1988年
  • 魂の日 福武書店 1993年
  • 小説家の帰還(江藤淳・吉本隆明・平出隆・松浦寿輝・養老孟司・大江健三郎との対談集) 講談社 1993年
  • 半日寂寞 講談社 1994年
  • 折々の馬たち 角川春樹事務所 1995年
  • 神秘の人びと 岩波書店 1996年
  • 山に彷徨う心 アリアドネ企画 1996年
  • 遠くからの声 佐伯一麦対談 新潮社 1999年
  • ひととせの 東京の声と音 日本経済新聞社 2004年
  • 聖なるものを訪ねて ホーム社、集英社(発売) 2005年
  • 詩への小路 書肆山田 2005年
  • 全エッセイ 作品社 2006年
  • 始まりの言葉 (双書 時代のカルテ) 岩波書店 2007年
  • ロベルト・ムージル 岩波書店 2008年
  • 漱石の漢詩を読む 岩波書店 2008年
  • 人生の色気 新潮社、2009 

翻訳

  • 世界文学全集 第56 筑摩書房 ブロッホ「誘惑者」 1967年
  • 世界文学全集 第49 筑摩書房 ムージル「愛の完成、静かなヴェロニカの誘惑」(のち岩波文庫) 1968年
「http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E4%BA%95%E7%94%B1%E5%90%89」より作成

古井 由吉(ふるい よしきち、1937年11月19日 - )は、日本の小説家、ドイツ文学者。いわゆる「内向の世代」の代表的作家である。

概要

ロベルト・ムージルやヘルマン・ブロッホといった心理・想念を錯綜した記述で描く作家からの影響を礎としつつ、男女の愛(しばしば静謐だが性的な側面を持つ)、認識論、民俗学、連歌や短歌などの日本古典、漢詩や説話、追想、老耄などをライトモチーフに、私小説的リアリズムと同時に心理と情景の内奥を幻想的に描く作風・文法や人称、時間軸などの構成を意図的に脱臼させた眩惑的な文体を確立、現代日本文学に特異な位置を占める。

代表作に「杳子」、『聖』『栖』『親』の三部作、『山躁賦』(1982年)、『槿』、『仮往生伝試文』がある。彼の影響がうかがえる後続の作家には松浦寿輝、堀江敏幸などがいる。

来歴・人物

東京都出身。港区立白金小学校から同高松中学校を経て、1953年4月、獨協高校に入学。隣のクラスに美濃部強次(古今亭志ん朝)がいた。同年9月、都立日比谷高校に転校。同級生に尾高修也や塩野七生、福田章二(庄司薫)がいた。

1956年3月、日比谷高校卒業。1956年4月、東京大学文科二類入学。同文学部独文科卒。同大学大学院文学研究科独文学専攻博士前期課程修了。金沢大学助手、講師ののち立教大学助教授になる。ロベルト・ムージルやヘルマン・ブロッホなどの翻訳をすすめる一方、1968年、処女作「木曜日に」を同人雑誌『白描』に発表、続いて、「先導獣の話」、「円陣を組む女たち」で評価される。1970年、神経を病んだ女性・杳子と登山で出会った男を非現実的・幻想的なイメージを交えて描いた「杳子」(『文芸』1970年8月号)で第64回芥川賞を受賞、同年大学を退職して作家に専念する。

彼を含むこの時期の作家は小田切秀雄によって「内向の世代」と命名され、「社会的問題やイデオロギーなど外部に距離をおいて、内に向っている作家たち」との批判を受けたが(実際はこの一派の作家にそうした安直な現実逃避の傾向は希薄であるが)、秋山駿、柄谷行人らに擁護される。

その後も『杳子・妻隠』の延長線上にある作風の『行隠れ』(1972年)『櫛の火』(1974年)などを経て、1980年、都会に投げ出された男女の生活を描く『栖』で第12回日本文学大賞受賞。1983年、偶然出合った男女の間の濃密な性を描いた『槿』で第19回谷崎潤一郎賞受賞。短編「中山坂」(『眉雨』所収)で1987年、第14回川端康成文学賞受賞。

1990年、宗教説話を引きながら生死に対する認識をたどった『仮往生伝試文』で第41回読売文学賞受賞。1991年、椎間板ヘルニアのため2ヶ月間入院、この体験が転機となり、『楽天記』(1992年)『白髪の唄』(1996年)と、老いの中で正気と狂気、生と死、現在と過去など様々な相克のあわいを継ぎ目なく往還する独特の作風に達する。1997年『白髪の唄』で第37回毎日芸術賞受賞。以降は文学賞を一切辞退している。近作に『夜明けの家』『忿翁』『野川』『辻』『白暗淵(しろわだ)』など。

また、1977年から、後藤明生、坂上弘、高井有一とともに責任編集者として、平凡社から季刊雑誌「文体」を刊行した。

また熱烈な競馬ファンとしても知られ、日本中央競馬会の機関誌『優駿』にエッセイを連載したり、デイリースポーツ紙上でGI競走の当日に自らの予想を寄稿していたこともある。

1986年より芥川賞選考委員を勤めたが、2005年に執筆に専念するとして辞任。朗読会や講演も多数行っている。

著書

  • 男たちの円居(まどい) 講談社 のち文庫、「雪の下の蟹・男たちの円居」講談社文芸文庫 1970年
  • 円陣を組む女たち 中央公論社 のち文庫 1970年
  • 杳子・妻隠(つまごみ) 河出書房新社 のち新潮文庫 1971年
  • 古井由吉集 河出書房新社 1971年
  • 行隠れ 河出書房新社 のち集英社文庫 1972年
  • 水 河出書房新社 のち集英社文庫、講談社文芸文庫 1973年
  • 櫛の火 河出書房新社 のち新潮文庫 1974年
  • 聖 新潮社 のち「聖・栖」新潮文庫 1976年
  • 女たちの家 中央公論社 のち文庫 1977年
  • 哀原(あいはら) 文芸春秋 1977年
  • 夜の香り 新潮社 のち福武文庫 1978年
  • 栖(すみか) 平凡社 のち「聖・栖」新潮文庫 1979年
  • 椋鳥 中央公論社 のち文庫 1980年
  • 親 平凡社 1980年
  • 山躁賦(さんそうふ)集英社 のち文庫 1982年
  • 古井由吉作品 1-7 河出書房新社 1982-1983年
    • 第1巻 『円陣を組む女たち』『男たちの円居』
    • 第2巻 『杳子・妻隠』『行隠れ』
    • 第3巻 『櫛の火』『水』
    • 第4巻 『女たちの家』『夜の香り』
    • 第5巻 『聖』『栖』『哀原』
    • 第6巻 『親』『椋鳥』
    • 第7巻 エッセイ・翻訳(「愛の完成」『誘惑者』部分)
  • 槿(あさがお)福武書店 のち文庫、講談社文芸文庫 1983年
  • グリム幻想-女たちの15の伝説-(絵本・林逸子挿画) パルコ出版 1984年
  • 明けの赤馬 福武書店 1985年
  • 眉雨(びう) 福武書店 のち文庫 1986年
  • 夜はいま 福武書店 1987年
  • 仮往生伝試文 河出書房新社 1989年
  • 長い町の眠り 福武書店 1989年
  • 楽天記 新潮社 のち文庫 1992年
  • 陽気な夜まわり 講談社 1994年
  • 白髪の唄 新潮社 のち文庫 1996年
  • 木犀の日 短編選、講談社文芸文庫 1998年
  • 夜明けの家 講談社 のち講談社文芸文庫 1998年
  • 恋物語 朝日新聞社 1998年
    • 恋愛小説のアンソロジー。古井の作品は「格子戸の内」「人ちがい」「早春の香り」「お見合い」の四作を収める。
      他の作家陣は皆川博子、赤江瀑、津島佑子、連城三紀彦、増田みず子、川上弘美、芦原すなお、清水義範、大原まり子。
  • 聖耳 講談社 2000年
  • 忿翁(ふんのう) 新潮社 2002年
  • 野川 講談社 2004年
  • 辻 新潮社 2006年
  • 白暗淵(しろわだ) 講談社 2007年
  • 山に行く心 作品社 1980年
  • 言葉の呪術 作品社 1980年
  • 日常の"変身" 作品社 1980年
  • 東京物語考 岩波書店 1984年
  • 招魂のささやき 福武書店 1984年
  • 裸々虫記 講談社 1986年
  • 「私」という白道 トレヴィル 1986年
  • フェティッシュな時代 田中康夫対談 トレヴィル 1987年
  • 日や月や 福武書店 1988年
  • ムージル 観念のエロス(作家の方法) 岩波書店 1988年
  • 魂の日 福武書店 1993年
  • 小説家の帰還(江藤淳・吉本隆明・平出隆・松浦寿輝・養老孟司・大江健三郎との対談集) 講談社 1993年
  • 半日寂寞 講談社 1994年
  • 折々の馬たち 角川春樹事務所 1995年
  • 神秘の人びと 岩波書店 1996年
  • 山に彷徨う心 アリアドネ企画 1996年
  • 遠くからの声 佐伯一麦対談 新潮社 1999年
  • ひととせの 東京の声と音 日本経済新聞社 2004年
  • 聖なるものを訪ねて ホーム社、集英社(発売) 2005年
  • 詩への小路 書肆山田 2005年
  • 全エッセイ 作品社 2006年
  • 始まりの言葉 (双書 時代のカルテ) 岩波書店 2007年
  • ロベルト・ムージル 岩波書店 2008年
  • 漱石の漢詩を読む 岩波書店 2008年
  • 人生の色気 新潮社、2009 

翻訳

  • 世界文学全集 第56 筑摩書房 ブロッホ「誘惑者」 1967年
  • 世界文学全集 第49 筑摩書房 ムージル「愛の完成、静かなヴェロニカの誘惑」(のち岩波文庫) 1968年
「http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E4%BA%95%E7%94%B1%E5%90%89」より作成


エストニア語で日本のニュースを読む

よっちゃんいか
クレジットカード現金化 即日
クレジットカード現金化
2ショットチャット
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

sidetitle検索フォームsidetitle
sidetitleRSSリンクの表示sidetitle
sidetitleリンクsidetitle
sidetitleブロとも申請フォームsidetitle

この人とブロともになる

sidetitleQRコードsidetitle
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。